© 2019   T's labo 谷口臨床心理研究所 

このページは臨床心理士試験を受ける方に試験問題の解釈や必要とされる基礎知識などの情報を提供しています。

先ずは、下記の全体概要やⅠ問題分析編からご覧ください。

*H26年度を持って、基本的にはサービスを終了しましたので、H24までの資料しか載せていません。特に、法律面の最近の改定と、DSM-Ⅳ-TRからDSM-5への改定は反映されていませんので、ご注意ください。

*法律面の最近の改定と、DSM-Ⅳ-TRからDSM-5への改定は、公認心理師試験資料をご覧ください。

*ご希望の方には、この資料全体のwordデータをメールでご提供しますので、上記メールアドレスにご連絡ください。

はじめに

この資料は、わたしが臨床心理士試験を受験するために整理した知識や、過去の公開された問題の分析と解釈をまとめたものを出発点としています。

わたしは、H18年に臨床心理士試験を受けて合格しましたが、試験勉強に本格的に取り組み始めたのはH18年の4月でした。しかし、実際に勉強をし始めて途方にくれてしまいました。少しでも臨床心理士試験の問題を解いたことのある人ならわかるでしょうが、あまりにも範囲が広く、しかも、わけのわからない問題が多いのです。わたしは、もともとはエンジニアだったのですが、40歳ごろから心理臨床に興味を覚え、50歳でこの道を目指しました。そういう背景もあり、自分の心理学の基礎知識の弱さを思い知らされました。そこで、一念発起し、試験に出てきそうな知識を半年かけてまとめようと思い、ちょうど大学院の仲間と始めた勉強会のスケジュールに沿って、各分野別にノートを作り出しました。最初は、作った端から必要な知識を暗記していくつもりでしたが、そんなことは無駄だと1ヶ月ほどで思うようになりました。そこで、とにかく、わからない事は、本やWebをひっくり返して調べ、ひたすら理解しようと努めました。そうやって、半年の間、知識を頭に詰め込みながら整理していくと、何となく要求されている知識の全体像がおぼろげに見えてきて、試験には無事合格する事ができました。しかし、試験を終わって後に残ったのは、「まだ、本当にわかっていない。」という気分でした。

そういう気持ちを持ちながらも、「試験には受かったからもういいか」という気持ちもあり、本来はここで終わっていたはずだったのですが、たまたま、翌年の試験に向けて試験の勉強を教えて欲しいという人がいて、それならばと、もう一度思い直して、それから一年、ほとんど仕事もせず(実際、仕事が無かったのですが・・)それまでに溜め込んできた知識を再整理しました。結論として、この一年の勉強は、本当にやってよかったと思います。多分、自分のこれからの臨床家としての人生の土台の一部になるという気がしています。

 

こうしてまとめた資料をWebにUPし、2007年に一旦資料の整理が終わり、その後、私も、徐々に仕事が増えてきて、資料をメンテナンスする余裕もなくなってきました。

しかし、それから年を追う毎に、資料が古くなっていくにもかかわらずWebの閲覧者や資料を求めるか方が増えていき、2010年の終わりには累積アクセス件数が10000件に迫ってきました。今現在、この文書を書いている時点では、既に18000件を越えています。これは、私としては驚くべきことで、この資料をどうすべきか迷いましたが、結局、仕事を少しセーブして、もう一度、資料の再構築を行うことに決め、現在もその作業を続けています。

 

改訂版では、余分な序章の記述は省き、必要最低限の内容とし、知識面と問題解釈については、できる限り最新の内容に変更を進めていますが、恐らく、これからずっと修正を続けていくことになると思います。従って、各項目に、改定年度の表示を入れることとしました。

 

この資料は、これから臨床心理士試験を受ける方の助けになればと思って作っていますが、できることならば、読まれる方には、試験に通ることだけではなく、試験のための学習を通して、臨床家としての自分の知識の土台を作って欲しいと考えています。そして、その役に立てるのでれば、もっとうれしいと思っています。そのためには、どうか、この資料だけに知識を頼るのではなく、ここに紹介した書籍なども含めて、わからないことを自分で調べるという努力をして欲しいと思います。

 

Ver.2.0作成開始にあたり.

2012.1.7 谷口秀樹

 

この資料は、以下のように、3つの部分から成っています。

 

 *なお、Web資料の情報部分をPDFで表示するようにしています。これは、何故か、Wordデータを直接貼り付けられなくなってしまったという、単純な技術上の問題のためです。

 

Ⅰ 問題分析編:過去問の分野別の出題比率、試験での出題位置、出題形式、組合せ選択問題の回答テクニックなどをまとめています。

 

Ⅱ 知識編:臨床心理士試験に必要な基礎知識をまとめています。

 

Ⅲ 問題解釈編:過去問の解答の解釈をまとめています。

 

 利用者の方は、この資料をどのように使ってもらっても構わないのですが、できれば、Ⅰ 問題分析編を先ず読んでください。これを見ていただくと、試験の構成や分野の概観が得られますし、この資料のひとつの目玉である、組合せ選択方式の問題の回答テクニックが書かれています。

 

次のⅡ 知識編とⅢ 問題解釈編は、連動するように作っています。

すぐに過去問を解いて、解釈を見ながら理解するというのではなく、Ⅱ 知識編を1項目ずつ読んで、わからないところは、他で調べて、ある程度その分野を理解した上で、その項目の過去問を解き、その答えあわせの時に、Ⅲ 問題解釈編を読んでいただくと、理解が深まると思います。

 

もう一度、しつこく繰り返しますが、決して、この資料だけに頼らないということが、必要な知識を身に付ける唯一の方法だと思っています。問題を解いて、解釈や知識編を読んで、うまく理解できないことに当たったら、自分で資料を調べることを強くお勧めします。

 

ここでは、臨床心理士試験についての私の考えを、簡単に述べていきます。

冒頭に述べた内容の繰り返しになる部分もありますが、それだけ、わたしが強く思っていることです。

 

臨床心理士試験は、何のためにある?

こう聴かれたら、先ず間違いのない答えは、臨床心理士にふさわしい人材を選別するため、ということになるのでしょう。そして、受験する人は、試験に出そうな知識を最小限の手間で詰め込み、試験に受かることを目指して邁進することになると思います。臨床心理士試験を受ける受験生の境遇は、決して恵まれたものではありません。大半の人が、アルバイトと大差ない時給で非常勤の仕事を掛け持ちでこなしていて、ゆっくりと試験勉強している余裕なんかないのが実情です。そうであれば、最小限の時間で、試験に受かりたいと思うのは当たり前のことかもしれません。

でも、本当にそれで良いのでしょうか?

臨床心理士試験の問題に正面から取り組んでみると、つまり、答えを覚えるということではなく、「何故こんな問題が出題されるのか?」、「この文章は何を言おうとしているのか?」に少しこだわって調べることを続けていると、とてつもなく膨大で、未整理な臨床心理の世界の枠組みがぼんやりと見えてきます。わたしは、臨床心理士試験は、わたしたちがこれから心理臨床家として生きていく土台となる知識の大枠を見せてくれる大事な場である気がします。そう思うと、覚えるよりは理解する視点で学習する方が、結局は意味があるのではないかと思うのです。

ちなみに、わたしは、学習を始めるとき、重要な知識をまとめたノートを作り、それを暗記しようと考えました。しかし、しばらくやってみてその方法はやめてしまいました。そんな方法では、覚える事が多すぎてとてもついていけないからです。そして、そんな学習は、ひとつも面白くありません。結局、わたしがしたことは、学習項目の体系を作っておいて、その項目に従って、ひとつづつ、大辞典やDSMなどの本の部分を読み、それを自分の言葉でノートにまとめただけです。解らなければ、Webで調べたりしましたが、作ったノートを繰り返し読んで暗記することは全くしませんでした。ただ、勉強会や自分で問題を解いているときに見返すことは何度もしました。また、違う分野を学習していて引っ掛かると、もう一度読み直して、書き直したり、書き加えたりしました。例えば、事例問題で強迫神経症のクライエントの話が出てくれば、精神症状でまとめた強迫性障害の項を見直すといった具合です。そういうことを続けているうちに、おぼろげながら、臨床心理学というものの影が見えてきた気がしました。

もうひとつ蛇足ですが、臨床心理士試験の問題は、基本的に暗記向きでない問題が多いと思います。暗記の知識では足元をすくわれますが、本質をなんとか理解していると、「多分これかな?」ぐらいにわかる問題が多い気がします。そして、後で、組合せ選択問題の回答テクニックで記述するように、「半分ぐらいしっかり理解できている」ということが、試験をクリアする上で、とても重要なことのように思います。

 

臨床心理士試験の問題は適切か?

試験問題を解いていると苛立たされることが山ほどでてきます。

「この出題者は、自分の専門知識の視点からだけしかものを見ていないんじゃあないの?」

「精神分析や精神医療だけが心理療法だと思っている?」

「この言葉は一体何を意味している?意味不明じゃん!」

「こんな曖昧な情報だけで答えられるわけが無い!」

「何で、こんなに量が多いんだ!しかも、設問を読んだら、いらないことばかりだし」

「こんな、調べても出てこないような人のことを何で出題する?」・・・・・・。

中には明らかな出題ミスとしか思えないものもあり、わたしも始めは相当苛立ちましたが、途中であることに気づきました。よく考えると、こういった状況は普段私たちがケースに携わっているときに感じる苛立ちとよく似ています。曖昧で、誤認が多く、限られた情報から、私たちは確からしいイメージを瞬時に捜し求め、しかも、それに拘泥したり感情的になったりしない態度をいつも要求され続けています。

そういう意味では、わたしは、今では、この試験に耐える資質は、意外と心理療法家の資質にマッチしていると思っています。これが、たまたまの偶然なのかどうか・・・。もし、意図的にそういった問題を作っているとしたら、問題を監修されている方々は大したものだと思ってしまいますが・・・多分偶然でしょう。

「臨床心理士試験の問題は、こういうもんだ」と思えると、わたしと同じような苛立ち屋の方でも、少しは楽に学習もでき、試験も受けられるのではないでしょうか。

 

有償による印刷した資料のご提供は終了しました。

現在は、Wordデータを無償提供していますので、メールにてご相談ください。

        mailアドレス:tslabo@ares.eonet.ne.jp

*現在提供している資料は、基本的にH22までの問題を反映していて、H23~H25の問題については補足説明を

 付加した、H26年度受験版です。

*特に、DSM-Ⅳ→DSM-5への変更点や、H22以降の法律改正の情報に不備がありますので、こちらは、このHP

​ 内にある公認心理師試験関係資料を参照してください。

 

*H22年までの改定が終了しています。

*以後はH23~25の問題について補足説明を載せていますが、改定経歴は載せていません。

 

2012.5.29:E32を改訂しました。

  *これでH22までの改定が終了しました。

2012.5.18:E31を改訂しました。

2012.5.15:E23を改訂しました。

2012.5.11:E22を改訂しました。

2012.5.8:E21を改訂しました。

2012.5.7:E11~E14を改訂しました。

2012.4.27:D31を改訂しました。

  *これでDが終了し、残りはEのみとなりました。

2012.4.25:D24を改訂しました。

2012.4.24:D23を改訂しました。

2012.4.17:D22を改訂しました。

2012.4.10:D21を改訂しました。

2012.4.9:D1E~D1Fを改訂しました。

2012.4.6:D19~D1Dを改訂しました。

2012.4.3:D17.18を改訂しました。

   *累積アクセス数が20000件を越えました。

2012.3.30:D16を改訂しました。

2012.3.13:D14.15を改訂しました。

2012.3.12:D13を改訂しました。

2012.3.6:D12を改訂しました。

2012.3.5:フロントページを全面改訂し、利用状況なども載せ始めました。

    また、利用者登録と支援金についても、位置づけを若干変更しました。 

2012.2.27:D11を改訂しました。

2012.2.14:~C44まで改訂しました。これでCの改定が終了しました。

 *今後、資料請求があれば、Cまでの改訂版(Ver2.1)をお送りします。

  その際、DEに関しては後日改訂終了後に別送とさせていただこうと思っています。

2012.2.13:C33を改訂しました。

2012.2.1:C32を改訂しました。

2012.1.31:C31を改訂しました。

 2012.1.27: 新しいヴァージョンに変更しました。

*新ヴァージョンは、基本的に資料をPDFファイルで提供しています。

*利用者登録と支援金のご協力をお願いしています。

*問題集として購入できないH19年の問題を参考資料として載せました。

*1/27の段階で、H22年の問題まで改定ができているのはC23までです。(Ver2.0)

 

2011.10.14:C12~C14を改訂しました。

        また、B52にH19年の問題23を追加しました。

*久しぶりの改訂です。 B52に追加したH19の問題23は、DSM全般の問題のため、分類から漏れていたものをここに追加したものです。

 

2011.8.2:C11を改訂しました。ロールシャッハは、やはり難しいです。

 *心理テスト関係で、一部図がおかしくなっているところがあったので修正しました。

2011.7.12:B5を改訂しました。これで、Bの改定が終了しました。

2011.7.10:B4を改訂しました。

2011.6.22:B3を改訂しました。

2011.6.15:B2を改訂しました。

2011.6.2:B1を改訂しました。Bの改定をこれから進めていきます。

*図の異常は、ほぼ修正できたと思います。

 

2011.5.13:A6,A7を改訂しました。これで、Aの改定が終了しました。

  *改訂をしていると、時々図の関係付けが狂ってしまうようで、変な図が入ってしまっている場所が出てきています。順次修正をしていきますのでご了解ください。

2011.4.26:A5を改訂しました。

  *このHPを見ていただいている皆さんに、ご意見をいただくための掲示板を設置しました。

   左のアイコンをクリックすると、掲示板に移行できます。

   この資料を改訂していく励みになりますので、多くのご意見をお待ちしています。

2011.4.18:A2~A4を改訂しました。

*これから、本格的に改訂を進めていきます。

 

2011.2.17:A1を改訂しました。

*ただし、問題編には、リンクの不十分なところが残っているかもしれませんので、その場合は、知識編から入ってみてください。

 

2011.2.17:Ⅱ知識編の始めのページのランク表に改定したものを載せました。

       これは、どのくらいの出題頻度かを判りやすくしたもので、改定分のみに適用します。