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D:心理療法
この章では心理療法を全般的に見ていきます。
下記の項目のまとめを見て解るように、臨床心理士の中心業務であるだけに、出題比率は高く、ほぼ全体の1/3を占めます。
先ず、個別の心理療法の知識をD1で整理していきますが、下表に示すように、極端に頻度が偏っています。さらに、心理療法毎の特質が著しく異なり、詳細に記述できるものから、ほとんどできないものまであります。ここでは、心理臨床大辞典の要約を中心に、臨床心理士試験に必要な知識をまとめていきますが、出題頻度と解説の詳細さは、このような理由から一致しません。また、ほとんどの心理療法は、本来は体験的な理解が必要で、事例問題などについては、そのような観点からしか回答できない問題も出題される事があります。事例問題の中には、特定の心理療法を扱ったものがありますが、そのような問題もここで扱います。
次のD2では一般的な面接の基礎知識をまとめます。上述の個別の心理療法には精神分析の項目がありませんが、現在では、純粋に行われていることは少なく、派生した療法や他の療法の中に入り込んでいる部分が多いため、面接の基礎として必要な内容はここで整理します。
最後に、特定の療法の問題として扱えない問題について、D3の問題解釈編で過去問の解釈を行いますが、この部分については、特に解釈が微妙なものが多く、ひとつの見解と見ていただいたほうが良いと思います。